酸性ストレートのメリット デメリット もちはどのくらいか 頻度は
簡単に結論
メリット
- ブリーチ毛でも施術できる
- ダメージが少ない
- 柔らかい質感になる(アルカリストレートのように固くシャキッとならない)
- ホームカラーをしている人はアルカリに傾いているので中和させることになるのでツルツルになる
- 髪質が変わったかのようなつやつやになる
- 施術後髪の毛を巻いても質感が柔らかいのでなじむ
デメリット
- 担当者の技術がいる(美容師はアルカリストレートに慣れているのでどうしても軟化チェックで引っ張ったり弾力を確かめたりしてしまいます収斂(シュウレンチェック)はかなり高度な判断がいります出てきたばかりで慣れてないのもあります)
- 普通の縮毛矯正(アルカリの縮毛矯正)より時間がかかる※水抜きやアイロン時間2液の時間が長いおおよそ15分
- ナチュラルな質感のため物足りなくなるかも シャキッとまっすぐしたい方など物足りない
- 収斂しすぎて加収斂(カシュウレン)を起こし毛が痛む チリチリになる(CMCや保護剤でしっかり処理しないとやばいことに)
- ホームカラーをしている方の薬剤選定が難しい(自分でカラーされてる方は顔回りやトップの生え際などサイドやバックの内側など塗ってなかったりするのでそこの部分の選定が難しい)
- 施術後髪が臭い…残留した還元剤(この記事で言うスピエラ・スパイスA)で匂いが残りやすい2.3週間匂いが取れなかったとのお客様の意見もありました
- 少しここで解説 そもそも酸性ストレートとはもともとありました 美容室で施術されていましたがものすごい時間がかかりメニュー化するのには単価も時間もかかりすぎていたのが現状でした、しかし髪の内部に早く浸透さすための還元剤が開発され施術時間がかなり短縮されたわけです すばやく還元剤が浸透することにより、いい面の方が大きいのですがこの酸性ストレートの性質上、収斂(しゅうれん)キューティクルを整えることにより内部に浸透した還元剤が収斂し外に出にくくなり内部に残るからだと言われています。なので髪が濡れている時はキューティクルが開いてる状態のため匂いがするのだと思います。 解決するのにはタオルドライした後にアウトバス(洗い流さないトリートメント)をしっかり目に塗ってあげて乾かしブローなどでキューティクルを整えてあげるとましになると思われます
頻度
従来の頻度で大丈夫 くせが気になったとき 推定4.5か月
くせが強い方は2.3か月
あてた所はほぼ半永久に持ちますが自宅でのホームカラーをしすぎるとまたアルカリに傾いていくので質感が悪くなります
ざらざらしたりパサつきが出たりします
アルカリの縮毛矯正より持ちが悪いという方もいました
今回は酸性ストレートについて。
従来のアルカリストレートと酸性ストレートの違い。
アルカリストレート
水素結合【⠀水濡れると切れる結合】
イオン結合【⠀pHアルカリに寄ると切れる結合】
シスチン結合【⠀還元剤による結合】
酸性ストレート
水素結合
シスチン結合
イオン結合
このイオン結合が等電点であるpH4.5~5.5からpHが移動することによって切れる結合 酸性ストレートではこのイオン結合が切れないことがアルカリストレートとの大きな違いです
健康な髪の毛のpHは4.5~5程度 7が中性なので弱酸性が髪の毛が1番理想
酸性 レモンpH2~3 ビール3.5~4 髪の毛の等電体 4.5~5.5 コーヒー 5.5~6 水道水7中性 海水8.5~9 石けん水9~10 ヘアカラー10~11 ブリーチ 11~12
以下に、物質や溶液の酸性・アルカリ性を示すpH値を表にまとめました。
物質・溶液 | pH値 |
---|---|
レモン | 2~3 |
ビール | 3.5~4 |
髪の毛の等電体 | 4.5~5.5 |
コーヒー | 5.5~6 |
水道水 | 7 |
海水 | 8.5~9 |
石けん水 | 9~10 |
ヘアカラー(アルカリ) | 10~11 |
ブリーチ | 11 |
なので市販のカラー剤はアルカリ濃度が高く(大体明るいカラーで㏗10程度)を繰り返し自宅で染めているとアルカリ髪の状態が傾きすぎているのでダメージが蓄積されていきます。
これが市販カラーを美容師がおすすめしない理由です。
まとめ 施術例
従来の酸性ストレートは還元しにくく扱いにくかったのですが 還元剤(スピエラ.スパイスA)などで還元を促すことによりより内部に浸透しやすくスピーディーな施術ができるようになったので、
爆発的に人気が出てきたのだと思います
※スパイスA PH;7チオ濃度50% チオの還元剤アップ コルテックス内の親水性S-S結合に働きかける
※スピエラ(sp5.5プレミアム)スピエラ配合の添加剤 濃度5.5%
最近主に使っている薬は
アンリミテッド ストレートEX
スピエラ人気で代用になるとのことで還元剤はスパイスA
新生毛 EX10 スパイス1
毛先 EX2 トリートメント1(処理剤セラミドやCMC)スパイス10%
収斂チェック(アルカリストレートで言う軟化チェック)はコームでときながら常に確認
コームスルーでくせが出ない程度にしています くたっとした感じ
軟毛でクセが強い人はある程度コームスルーしてくせが残っていてもアイロンをしっかり目にすると伸びます
温度は200℃推進 根元付近クセ多かった所はプレスしっかりプレス滞在時間もゆっくりしてください
おすすめアイロンはラディアント ユーチューバ美容師の長門さんのサロンでも使われています
理由は高性能ヒーターが抜群で施術中のアイロン操作で熱ムラがなく均等に熱を入れれるからです200℃推進なのでアドストでは対応できない(最高温度180℃)のでこちら(ラディアントorキヌージョプロ)のヘアアイロンがおすすめです
B next RADIANT SILK PRO IRON 35MM ヘアアイロン
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注意点
還元剤(スピエラ・スパイスA)の量はかなり注意してくださいYouTubeやサイトでも10%推進していますが私的にはボヤージュを例にすると割とこの剤は還元剤少な目でも十分収斂します
バージン毛なら10% ダメージ毛なら5%あたりでいいと思われます
お客様の状態チェック箇所
髪質・くせの度合い・ホームカラー有無(どこまで自分で塗ったか・塗っていないところもチェック)・前回施術履歴
毛の薄い部分(こめかみ、ネ―プ、前髪)最後に塗るといいです・市販のシャンプー有無
スパイスAの量は少ない目でも大丈夫